全国の高齢者福祉関係者による

「平和(9条)と社会福祉(25条)の会」の呼びかけ

今、国民の道しるべである日本国憲法と、人として豊かに生きることを保障した社会福祉制度が危機に瀕しています。

「憲法改正」に関する「国民投票法案」が先の国会で審議され、継続審議となりました。しかし、秋の臨時国会に上程されるのは確実であり、今後の国政の行方を含め、きわめて危険な流れの真只中にあります。

改憲の目的は、「国際貢献」という名の下で、再び日本を無法な戦争に乗り出す国にさせ、アジアにおけるアメリカの拠点として活動させることにあります。

私たちは、戦争によって全ての国民がその犠牲となると共に、中でも一番の犠牲者は、高齢者・障害者・子ども・女性であること、また戦争が多くの新たな障害者を生み出してきたことを知っています。そして、その被害の影響で、いまだに苦しんでいる方たちが数多く存在していることも知っています。そこには、基本的人権も民主主義もない人類の悲惨な歴史が刻まれています。

日本国憲法前文には「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないようにすることを決意」と明記されています。憲法9条は、2,000万人を超えるアジアの犠牲者を出した侵略戦争への反省と不可分に結びついた条文であり、60年間戦争しなかった日本の宝、国際的な共有財産であることを忘れてはなりません。

また、「基礎構造改革」による社会福祉・社会保障制度の「改革」が、改憲の動きの中で位置づけられ、「格差社会」の現実を広げてきていることも見逃せません。人として生きる権利、憲法25条を否定するこの間の制度「改正」は、こうした流れと連動して注視しなければなりません。憲法にうたわれている恒久平和主義と人権尊重の条項は、切り離すことのできない一体のものです。

井上ひさしさんら9名が呼びかけた「9条の会」は、全国各地で5,500を超える草の根運動となり、高齢者福祉の現場でもさまざまな形で広がっています。

そうした仲間たちの各地・職場の実践を交流し、励ましあっていくために、「全国高齢者福祉9条・25条の会」をつくることを、いまあらためてよびかけたいと思います。

 とりわけ、高齢者のみなさんはあの戦争の哀しみと苦しみの体験を通して、二度と戦争はしてはならないという強い思いをお持ちです。私たちは、その思いを大切に引き継ぎ、高齢者福祉にかかわる者の良心と思いを束ね、ともに手をたずさえ、福祉と平和を守る活動を広げていきましょう。

 

 

 

 2006年8月15日

  「全国高齢者福祉関係者9条・25条の会」

 

 

よびかけ人

 

一番ヶ瀬康子   日本女子大学名誉教授

上杉 あさ子   ケアハウス穂波の里施設長

小川  政亮   日本社会事業大学名誉教授

亀尾 毅    フルーツシャトーよいち施設長

田中  喜代子  あしや喜楽苑施設長

中山  三男   社会福祉法人アゼリア会理事長

光永  了円   坂本の里一灯苑施設長

八木  利彦   くすの木苑施設長

米谷  恭一   すこやか大雄施設長

 

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